桑名の告白、そして間宮由衣への尋問から遂に桑名たちが江原の復讐に協力したという確証を得た八神。
これで裁判をひっくり返せるかも❗
…と、思いましたがそれには最大の問題が。
それは江原に控訴する気がないということ。
八神たちはあくまで弁護士。
いくら再審をやる気があっても、被告人である江原が控訴しない限り、その場は与えられません。
とはいえ、立ち止まっている訳にもいきません。
八神たちは得られた証言をぶつけるため、江原との接見に臨みます。
ここまでの証言や推理を整理して江原に伝えますが、江原はあくまで”自分は痴漢しただけ”と主張します。

恐らく正解であろう、当日の江原の行動を解き明かされても素知らぬ顔。
しかし、さおりさんが「私たちもまんまと騙されて痴漢での有罪判決に疑いもしなかった」と語ると、態度が一変します。
「裁判官や検察、そして弁護人。何人もが知恵を出し合って私は有罪になった」
「法廷の下した決定には従うほかない。ねえ、そうでしょうが!」
そして敏郎くんの事件について、誰もが無かったことにしようとしたことに怒りを見せます。
しかし桑名から「本当はイジメがあった」と聞かされただけであれほどの殺意を持って行動するでしょうか❓
八神の推理は…”澤先生から聞かされた”。
敏郎くんは澤先生にだけはイジメがあることを伝えていたはずです。
まさにその通り、江原は直接澤先生から聞いたわけではありませんが、桑名から澤先生の告白が録音された音声を聞かされたのだとか。
その音声は、桑名が敏郎くんの事件について澤先生に電話をした際に得たもの。
それを聞いた江原はようやく敏郎くんがどれだけ辛い目に遭っていたか分かったのです。
敏郎くんはなぜ両親に相談したり、日記を残したりしていなかったのでしょうか❓
それについては自分に原因があったと江原は考えているようです。
敏郎くんは中学生時代にもイジメに遭っていました。
内容は筆箱を捨てられた、教科書を隠されたといった陰湿なもの。
当時、敏郎くんは江原に相談したようですが、それを聞いた江原は…

なるほど、そのせいで両親に弱みを見せられなくなっちゃったのか…😨
御子柴を自分で手にかけたことだけは頑なに自白しませんが、本当は言い出したくて仕方ないはず。
「法で裁けない者を見過ごすのは法で守れない者を見捨てるということだ」
そう語る江原に「いまは不公平で不完全でも、みんな完全であろうと努力して、法も変わり続けている」と諭す八神。
すると江原はついに感情を抑えきれなくなります。
「それじゃ遅すぎるんだよ!」
「敏郎のために御子柴がのうのうと生きている社会は見過ごせない」

ついに自分が御子柴を殺害したことを認めた江原。
言いたかったことを話せたからか、その後は饒舌に喋る喋る…笑
江原は「法をコケにする」という目的をもうほとんど果たしています。
御子柴殺しの犯人を知りながら、見て見ぬふりしかできない法廷を、あとはただ嘲笑っていればよいのです。
しかし、この桑名と江原の行動が踏んではいけない虎の尾を踏んでしまいました。
その結果、澤先生が犠牲になっています。
「もし御子柴への復讐の代償を澤先生が払わされたなら、あんたらの復讐こそ不公平じゃないか❓」
江原は澤先生が殺害されたいきさつは初めて知った様子。
思うところがあったのか、八神の「もう一度法廷をコケにできる」という口車に乗る形で控訴することをOKしてくれました❗
源田法律事務所に戻った八神とさおりさんは、仲間たちと今後の方針を相談します。
控訴する気満々の弟子たちを源田先生は心配している様子。
「決定的な証拠もないのに控訴したら、一審の判決にケチをつける結果になって、さおりさんの将来に差し障るのでは」
そんな源田先生にさおりさんが啖呵を切ります。



怒りに燃えながらも、”法に縛られて動けない私たちを嘲笑っていたであろう江原を見返したい”という強い思いを口にするさおりさん。
そして八神も、この事件に光を当てることで闇に潜む虎を引き摺りだして報いを受けさせることが、自分たちが澤先生にできる唯一の手向けだと語ります。
そんなふたりの姿を見て源田先生も腹を括ります。

あとは控訴に向けて走り続けるだけです❗
できればそれまでに”RKが桑名を追いかける理由”をハッキリさせたいところですね。
ということで、手続きはさおりさん達に任せ、八神と杉浦は横浜へと戻ることにしたのでした。
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