こんにちは、らふぃです。
遂に江原と接見するチャンスを得た八神。
江原が事件を起こしたとすれば、原因は間違いなく”息子へのイジメ”。
となれば、八神には事実をどうしても聞き出さねばならない人がいます。
さおりさんと合流する前に、八神は誠稜学園へと向かいます…

その人物、澤先生はやはり昨日の脅しで酷く参ったまま…
八神は話しかけます。
「明日、江原と接見することになった」
「江原が御子柴弘を手に掛けた動機は間違いなく息子へのイジメ」
「江原がわざわざ痴漢事件を起こしてまでアピールしたかったのは、”御子柴弘の事件に自分が関与していないこと”ではなく、”息子のための復讐を成し遂げたこと”です」
「先生は”江原の息子の事件”でイジメがあったかご存知じゃないんですか?」
八神は澤先生が写真立ての裏に隠していた江原敏郎くんの写真を見せて、更に問いかけます。
「江原くんが目の前にして、”イジメはなかった”と言えますか?」と。
これを受けた澤先生は、ついに告白することを決心してくれます。
4年前にこの誠稜学園に英語教師として赴任した澤先生。
早く学校に馴染もうと生徒の顔を覚えたり、とにかく一生懸命だったようです。
夕方、疲れて屋上で一息ついていると、そこに駆け込んでくる生徒が。

それが江原敏郎くんでした。
鼻血を出しながら隠れる敏郎くん…そんな彼を追ってくるもう一人の人物。
そう、御子柴弘です。
澤先生はその瞬間にすべてを悟ったようです。
敏郎くんがどこに行ったか尋ねる御子柴に、澤先生は「見ていない」と嘘をつきます。
かばってくれた澤先生に、敏郎くんは語ります。
御子柴が遊びのお金をせびってくること、勉強を教えてやると言って「授業料」を無理やり奪うこと、あまつさえ休日には自宅にまで押しかけて夕食用のお金まで奪っていくこと…
そして払えないときは学校で殴られたり、トイレで土下座をさせられていたこと…
それを聞いた澤先生は担任教師に事実を報告します。
しかし…

担任教師は「事を荒立てたくない」とイジメの事実を握りつぶしたのです😡
実際、成績優秀な御子柴を犯人とする証拠はなにもありません。
そうなっては澤先生もなにもできず…
できたことは敏郎くんがひとりきりにならないよう、なるべく目を光らせることだけ。
しかしそれは敏郎くんの救いにはならず、3学期最初の朝に彼は亡くなります…
ついに澤先生は御子柴を問い詰めます。
「あなたが敏郎くんをイジメていたんじゃないか?」と。
やはり、まっつん達が言っていた話は事実だったんですね🤔

やがて第三者委員会が調査に入ると聞き、澤先生は事実が明るみに出ると期待しますが…
彼らは生徒が書いたアンケートを確認したのみだったようです。
それをやっちゃおしめぇよ…😇
アンケートにイジメの事実を書き込んだ生徒もいたようですが、アンケートをまとめたのはなんと例の担任教師❗


握りつぶしたな…結局、「イジメはなかった」との結論に至ってしまいます。
敏郎くんの母親は日中働いており、江原は別居で都内に…そのため敏郎くんの様子には気づけず。
だから江原は第三者委員会の報告に納得できず、裁判を起こしたのですね。
この裁判で証言台に立つ機会が与えられたのが澤先生。
すべてをぶちまけるつもりでした。
だが、彼女の前に現れた例の担任は学校側の弁護士と結託してこう言ってきます。
「法律は疑わしきは罰せずだ」「イジメの証拠がない以上、御子柴の名前は出すべきではない」と。
そして、イジメはなかったという証言を言うように言われたのです。
その日から澤先生はふたつの気持ちの間で苦悩しつづけました。
「事実を公表すべきだった」という思いと「他にどうしようもなかった」という思い。
辛い判断だったでしょう。

澤先生は実は学生の頃にも同じくイジメが原因で同級生が飛び降りを図ったと語ります。
名前は「充くん」。
彼は13年経った今も眠ったまま…
その時の担任も「やりすぎんなよ」と笑って見過ごしていたのだとか。
その担任はその後、世間からのバッシングを受けて退職。
子供の頃から先生を夢見ていた澤先生は、充くんの件があってからは使命感すら覚えていたようです。
しかし、敏郎くんの事件では圧力に負けて口を噤んでしまった…
しかも敏郎くんの担任も別の学校になんの問題もなく転任。
敏郎くんの事件では誰も責任をとらないという事実…
後悔の念があったのですね😔
澤先生を慰めると同時に、八神には疑問が浮かびます。
”江原はどうやって御子柴のイジメがあった事実を知ったのか?”
聞けば澤先生もこの事実は誰にも話していないと言います。
そして件の担任は転任…
なんとなくですが、江原と接見するために必要な情報は知り得た気がします。
さあ、明日は東京拘置所へと向かいます。
まずは横浜九十九課へ戻るとしましょう❗
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